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daitube

Author:daitube
 「魚突き」ときどき「Bboy」でおなじみのYouTubeチャンネル「DAITUBE」です。

 使用している銛は「2mアルミ銛+土佐銛先」、ウエットは3mmを上だけ着たり着なかったりという軽装。ダンスのジャンルは「Breakin」で得意技はハイチェアです。

 鹿児島市内を拠点に、自転車で旅をしながら魚突きキャンプをしています。主に今年は離島旅にチカラを入れてます。

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日本で銛突きのできる県 条例まとめ

 意外とこういうのが他になかったので、需要があるかと思い作ってみました。

 水産庁HPの表を文章に書き起こしただけなのですが、鹿児島とかのは県のHPの細かい情報も一応確認はしました。プラスで情報足してもらえたりすると助かります。














 ルールを守って楽しく魚突きしましょう!
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魚突きあるある

魚突きあるある

 あるあるネタとは本来、「あー、よくあるよね、それー」と多くの共感を得られるかどうかのジャンルだが、そもそも「ある」と経験できる人の少ない「魚突きあるある」とは一体どういう境地なのであろうか。


 どーも
BboyDAIです。


 てなワケで、なんとなく描き始めた「魚突きあるある」ですが、YouTubeの動画数に換算するところの「3作品分」のネタをこれまでになんとか作り上げることが出来ました。




 ネタもそろそろ苦しくなってきつつあるのですが、逆に「ないないネタ」という、「やってて絶対にこういうことはないですから!」という新感覚のネタもつくっていこうかなーと模索中です。

 どーなるDAITUBE、がんばれDAITUBE!

DAITUBE運営の危機!!

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チャンネル登録者、閲覧数ともに伸びずに悩む日々。


どーも
BboyDAIです。


 DAITUBEの運営もそろそろ厳しくなってきております。。

 自分なりには結構身体張ってるつもりなのですが、なかなか思うように伸びませんねえ。うまい宣伝方法も思い浮かびません。

 とりあえず定番の方法である「他のユーチューバー」とのコラボ、ってのもしようと思ってるんですが、周りにいないし大変だ。

 とりあえず、みなさん。

 宣伝に力を貸してくださーい!!

合凸キャンプ

合キャン 一話

ペンギンキックに2mの銛、これのみで魚に挑むことをポリシーに決めました。


どーも、
BboyDAIです。



 先日は、またまたスイメンさんに連れていただきまして、そこそこな人数の魚突きキャンプに参加させていただきました!!





 初日は微妙な天気のためにどうなることかと思いましたが、いいポイントを見つけていただき、しかもスジアラにもかなり遭遇でき、むしろすごくいいシチュエーションでございました。

 ただ、やはりスジアラさんは警戒レベルが他のハタよりも厳しく、なかなか「にらめっこでじりじり接近」というパターンにもちこめません。めちゃくちゃデカいのもいたので、それだけに悔しいものがありました。

 ただ、一匹だけ。良いカンジに穴に追い込むことができ、「穴撃ち」という自分の土俵で勝負できそうだったのですが、、、動画の通りの結果でした。でも、僕のもちまえの装備とスキルでスジアラを突くには、穴に追い込んでからの穴撃ち、という戦法しかないだろうと確信を得ました。

 なんとか今年中には突きたいです。



 宴も凄く楽しかった!

 アウトドアできる人たちだけでやるキャンプは、すっげーラクでした(笑)

 いつもキャンプやるときは周りの面倒見るのが大変なんですが、今回の合凸メンバーだと、自分の事だけして、プラスみんなで食べれるものをちょこっと出せば、他の方もおなじように料理出してくれ、仕事量以上に楽しむことができました!!ほんとはそれが普通なのかもしれないですがね(笑)

 二日目は全然でした。

 動画で見ると、結局アカハタも大型というより良型どまりなカンジもします。
 結局その唯一の良いアカハタも突くことはできなったんですが、、、。もっと腕を上げんとですね。





 そして最終戦でした。

 いい動画素材が撮れたんで、編集に茶番を入れながら頑張りました(笑)少し凝りました(笑)

 DAITUBEは、いい魚を突くために最高の装備で挑む、みたいな方針ではなく、こういう遊びを売りにしていこうと思います。

 最新の装備に比べると笑われるくらいの僕の貧弱装備。

 このおもちゃ装備でそこそこの魚を突く方が、他の魚突き動画よりも全然カッコイイだろうと僕は思うのです。スイメンさんにも後押ししていただきましたし、僕はこのスタイルでこれからも続けていきますね!

 どーぞよろしくお願いします(^◇^)

ブレイクダンスショー中止に!!

 世間では迷惑がられてた今年の長い「残暑」。個人的には嬉しかったです。




 どーも
 BoyDAIです。



 昨日は宮崎でブレイキンのショーをする予定だったのですが、天候の影響で中止になってしまいました。

 でも鹿児島は晴れてて、ヒマなので、海までいってきました。市内から自転車でかれこれ2時間ちょいの東シナ海。初めて潜る場所でしたが、これまた天候の影響でか激濁りの海。。






 明日もスイメンさんたちと魚突きキャンプの予定でしたが、天気予報は最悪。。どうなることやら。。

 そしてこの雨が終わると、涼しい秋になってしまうでしょうねえ。

10月の予定



 秋こそチャリ旅シーズンと思ってましたが、今年は秋になってから台風多いですね。


 どーも
 BboyDAIです。



 天気が悪いので、パソコンのペイントでお絵かきしてみました。しばらくDAITUBEネタはお絵描きが続くかも?


 さてさて、最近合凸とかに誘ってくださる方が多いので、もうあらかじめ僕の今月のスケジュールを公開しておこうと思います。


10月7日 宮崎県にて、ダンスのショーをします。

10月8日 宮崎県にて、帰り道に日南あたりでBboyのメガトンさんと一潜りする予定です。

10月 9~10日 鹿児島にて、水面爺さまたちの魚突きキャンプに呼んでもらえるかもしれません。

10月14~15日 宮崎県にて、派遣のバイト。

10月16日 鹿児島にて、ダンスのバトルイベントでMCをします。

10月20日 鹿児島にて、有名なBboyがワークショップをしにきてくださるので、それをうけます。

10月22~23日 派遣のバイト。

10月29~30日 派遣のバイト。




 と、いったカンジです。

 今月は週末のバイトばっかで、平日のバイトがほぼなく、これ結構やばいかも。。

 家計が火の車だぜ!ひゃっはーーーーー!!!

初の合凸に行ってきました!

両手にモンハタ


どーも
BboyDAIです!



 念願叶いまして、昨日は人生初の合凸でございました。

 ご一緒してくださったのは、鹿児島の魚突きYouTubeではおなじみの「suimenjijiiさん」。そして「O田さん」でした!

 O田さんには、わざわざ車でお迎えに来ていただいて、それから連れてってもらってで、人に甘えっぱなしのDAIでございました。



 潜ったポイントは、かつてスイメンさんが動画でオオモンハタを突きまくってた秘密のポイント。

 天候の影響で濁りが若干ありましたが。瀬戸内海育ちの僕には全然キレイな部類でした。

 さらに、もともと自分の装備は軽装と認識してはいましたが、ウエットスーツにチョッキ銛、そしてロングフィンという主流装備のお二人といざ並ぶと場違い感があり、ちょっと緊張しました。

 ただ、海の水温的にはまだまだ結構高く、寒さを感じない上の身軽さ(水中での抵抗が少ない)、一番乗りで海に入れる準備の少なさ、などなど軽装であるがゆえの利点を活かせ、むしろ軽装の方が有利だったんじゃないかと思う好条件に恵まれ、オオモンハタ3匹、イシガキダイ1匹という成果が出せました(^◇^)



 サイズは一番大きいので38㌢と、40オーバーは達成できませなんだが、一応オオモンハタの記録サイズは更新。


 自分で今回よかったな、と思う点は「空潜り」しまくってオオモンハタの群れてるポイントを発見できたことです。

 地形がよくて、浅場でもハタがいる好スポットでしたが、濁りで微妙にボトムが見えないそんな状況。

 持ち前のしつこいくらいの執念と、若さゆえの?スタミナで、めっちゃ空潜り散策しまくりました。そして、モンハタの集落を見つけてからは30分ぐらい、そのエリアだけでずっーーーとアプローチを繰り返し、良型を二匹討ち取りました(^◇^)

 一匹目は、にらめっこからストレートに接近して突き。
 二匹目は、穴に隠れたところをラッキーで死角から突き。

 命中精度の悪さで結構はずしたんですが、魚の発見数でそれをカバーするという僕のスタイルに持ち込めた、そんなゲームでございました。

ブログはじめました!

 2016年も10月に突入し、もう残り僅かとなりましたね。

 そんなこんなで、ブログをはじめることとしました。
 どーも、BboyDAIです。



 学生時代は、よく飽きもせずブログを書いていましたが、大人になるにつれて飽きっぽくなってきてしまいました。悲しいことです。でも、今回は頑張ろうと思います。読む人はいないでしょうが。


 とりあえず、何かイベントごとがあったとき、あと、小説描けたときなんかにアップしていこうと思うのでよろしくです。

 で、早速イベントごとといえば昨日、近くのダンススタジオにて、Bboyの練習会バトルがありました。



 意外と踊れた部分、だせえことしてしまった部分などありましたが、まあ一応あのマッチョにそこそこ善戦できたし、よしとします。マッチョのダンスはほんとに好き。そりゃ優勝するわあ。

 いつか愛媛帰ったときは、イベントひらくときはマッチョは絶対呼びたいです。


 そして明日ですが、すごいイベントがあります。

 なんとユーチューブで知り合った、鹿児島の他の魚突き師さんと合同で銛突きにいってきます!!!

 鹿児島きてもうすぐ3年になりますが、やっとです(笑)やっと念願叶います(^◇^)

 いろいろ勉強させていただこうと思いますんで、ぜひ、天気がよいことを一緒に祈ってください(笑)

 動画ももちろん、アップする予定でーす!!


 あ、あと、ブログ開設記念に、短編小説を一作アップしました。

 この作品は、学生時代にmixiの怖い話のコミュで描いて、結構出来が良かったもので、まあ時間がある方はぜひ暇つぶしにお役立てくださいませ。


とりあえず、明日早いので休みます!

おやすみなさい、おたのしみに!

運び屋と呪われた依頼品⑥

 初老の呪術者は、まず、私に深い謝罪をした。彼が恨んでいるのはあくまで私の親だけであり、彼としても身代わりの呪術を用いられたのは不利益なことであったのだ。


 彼は一度失敗してから、あれからも何度も呪殺を試みているのだそうだ。が、未だに効果が上がらないでいた。恐らく、相手方は他にも多くの身代わりを用いているのだろうと、今回のたけやんの話から分かったと呪術者は言った。


「――とはいえ、十五年間逃げ続けていたことで、呪いの力がかなり強まっています。払うのにはかなり負担があるかもしれません……が、私のせいでこうなったことです。責任持って、お嬢さんを払いましょう」


 そう言ってくれた呪術者は穏やかで温厚な方のように思えた。こんな人が人を呪うなんて……とてもそんなイメージに結びつかなかった。きっと、よほどの恨みがあったのだろう。

 準備にもうしばらく時間がかかるのと、儀式は睡眠時に行われるということで、もうこのまま休むようにと私は部屋に案内された。そこは囲炉裏のある小さな部屋で、私はすぐに横になった。


「ここまで大変だったんだ……ゆっくり休め」たけやんはそう言ってくれた。

「うん、ありがとう」私は言い、頷いた。でも目は閉じなかった。私を見守るたけやんの柔らかい表情をもう少し見ていたいと、そう思ったのだ。

「ねえ、たけやん?」

「あん?」

「ゆきなを拾ってくれた日、つまりゆきなの誕生日。たけやんは本当にめでたいと、そう思ってくれた?」

「ああ、もちろんだ。当たり前だろ」

「でも、最悪の誕生日だった……」と、私は意地悪く言ってみた。

「……す、すまん」

「来年は、きっと良い誕生日になる?」

「ああ、きっとなる」

「たけやんがそうしてくれる?」

「……ん、いや、そう言われてもだな……」

「何よそれ、約束できないとでも言うの?」

「いや、そういう訳では……」


 たけやんが戸惑うなんて何だか珍しいな、とこのとき私は思った。


「何? もしかして、まだ何か隠しごとでもあるの?」

「い……いや、そんなことはない。ただちょっと、あれだ。面と向かってそんなこと言われると、照れちまうだろう」


 聞き、私はくすりと笑った。「たけやんだけが本当の親だからね。私は幸せだからね。――だから、もう絶対に一人にしないでね」

 たけやんはまた照れているのか、何も返事をしなかった。そしたら何だか私まで恥ずかしくなり、彼に背中を向けた。静かな夜。背中に感じるこの温もりは、一体どこから来ているのだろう。囲炉裏からか、それとも私を見守ってくれるたけやんの眼差しからか。


「――ツマランことは言ってないで、さっさと寝るんだ。目が覚める頃にはきっとすべてが終わっている」

「はぁい……」

 だんだん瞼も重くなってきた。久しぶりの安心感だった。





 夢の中で、話し声がした。

 小さな空間の中、そこでも私は目を閉じたままだった。そうして聞こえた声は、余りに微かでしっかりとは聞き取れない。が、二人の男が話しているのは確かだ。そして、その一人がたけやんだということも……。

「――娘さんと過ごす最期の時は過ごせましたか?」

「ああ……」

「そうですか。しかし、このようなウソ。私としては胸が痛みます……」

「仕方ないだろう。……死ぬと知れば、この子は絶対にこの儀式を受けない」

「ええ、そうでしょうね……」



――何の話だろうか。部分的に聞き取れたものだけでは、それが何の話かは判断でき兼ねた。が、直観的に、私にとって良い話ではないような気がした。が、ただの夢だよ、とそう思いなおし、私は気にしないようにした。そして、深い深い眠りに落ちて行く。
次に夢を見たのは、それからしばらくしてからだと思う。


 私はそのとき、あの視線を感じていた。そう、ヒロコさんと別れてからはずっと忘れていた奴の気配だ……。あの化け物が、あの呪いが、またしても私の身に迫っている。


 ヒロコさんは追い付かれてしまったのか、いや、今は人の心配などしている余裕などなかった。

 すぐに、ぞくりと悪寒が走った。肌で感じる狂気。身代わりを噛まされたことで、それは怒り狂っているのかもしれない。怨念の力が、今までとは比にならないほど強大になっている。


 やばい、やばい、やばい。今回ばかりは本当にやばい。夢の中であろうが今度こそ奴に捕まれば命はない。私はそれを悟った。儀式が睡眠時に行われるというのはつまり、夢の中で、私はこの魔物と闘い勝たねばならないということだったのだ。


 狭い空間の中、這いずる音が、私に近寄っている。目を開けなければ……! しかし、体が言うことを聞かない。これが金縛りというものだろうか。いや、夢の中なのだからそういう訳ではないだろう。が、いずれにせよ、危険は察知しているのに私は今どうすることもできないでいる。


 ドスンといった、手を床につく音。

 ボキリっといった、骨の折れる音。

 ズルズルといった、髪の塊が摩れる音。

 カタカタといった、頭を揺らす音。


 それらの音は決して大きなものではない。が、それらが徐々に徐々に大きくなっていく。つまり、すぐ傍まで来ているという実感。
やがて、耳元で聞こえた激しい息遣い。その直後、首にひんやりとした感覚……。それが奴の手に掴まれた感触だと気付くよりも早く、私の意識は遠のき始めた。


 首を絞められているというのに不思議と苦しくない。ただ、意識だけがどんどん薄れていく。自分の体がどこにあるのかも分からなくなっていく。このまま私は消えていくのだろうか。――いやだ。

 私は思った。――消えたくない!――と。

 その強い想いを以ってして、私はやっと目を見開くことができた。視界に映ったのは血走った赤い目、畏れ続けたその目を、私はキッと睨みつけた。





「きぃえええーい!」

 目を覚ますと、そこは囲炉裏の部屋ではなかった。薄暗く、やや広い部屋だ。私はその真ん中に寝かされており、目の前では呪術師のおじいさんが奇声を上げていた。知らぬ間に、何かの儀式が始まっていたようだ。

「たけやん!?」私は周りを見回した。しかし、辺りに彼の姿はなかった。「おじいさん?」私は必死になって問いかけた。「たけやんはどこ?」

「今はいません……」そう言い、呪術師はこちらを振り返った。その肩には、青白い手が乗っていた。

「おじいさん……?」

「儀式は終わりました」言った呪術師の背後では黒い大きな影が蠢いていた。それが奴であると気付き、私は戦慄した。私は勝ってなどいなかった。奴はそこにいるのだ。呪術師の背後からこちらを見ているのだ。赤い目玉を歪ませて。

「な、何で? まさか……そんな……」

 さっきの夢を思い出した。夢の中で会話をしていたのはたけやんとこの呪術師で間違いない。彼らは言っていた。「最期の時」、「このようなウソ」、「死ぬと知れば、この子は絶対にこの儀式を受けない」と。

「助けてくれるんじゃなかったの……?」

「――安心して下さい。もうすぐのはずです……」と、呪術師が言った。その直後のことだ。


 バタンと音がした。部屋の戸を誰かが蹴破る音だった。その方向を見ると、居たのは、たけやんだった。

「依頼の品だ……!」たけやんは言い、手にしていたものを呪術師に投げ、その場に崩れ落ちた。投げたのは、短い棒のように見えた。


 呪術師がそれを受け取る。と、すぐさまそれを両方向に引っ張った。短い棒は二つに分かれ、半分以上が赤黒く染まった刃が現れた。どうやらそれは、ただの棒ではなく鞘に納まっていた短刀のようであった。

「呪術を成功させるには、しばしば必要なものが生じます。簡易的なものでは髪の毛だったり、爪だったりします。が、対象者の血液ともなれば、呪術の威力はより強力なものとなるのです……」


 呪術師はそう言い終わると、血塗られた短刀を後ろの魔物にかざした。途端に眩い光が発生し、魔物の姿は消えた。
辺りは静寂に包まれた。


「一体、これは……?」何が何だか分からず、私は呪術師に問いかけた。

「呪いは元の対象者のもとへ向かったのです」

「え?」

「つまり、あなたはもう自由なのです」

「元の対象者? それって、もしかして、ゆきなの生みの親のこと……?」ということは先ほどの血液というのは……。

「タケさんは――」呪術師は言った。「運び屋として、私の頼んだものを運んできてくれたのです……。危険も顧みずに……」
私はたけやんのもとへと駆け寄った。彼は部屋の入り口付近で倒れたままだった。

「ゆ、ゆきな……」たけやんは苦しそうに声を絞り出した。「腐り切ったお前の親を、死なない程度に刺してきてやったぞ……! ま、まあ、おかげでワシも手酷くやられたんだが……」見ると、彼自身も傷だらけであった。
――そうか、そういうことか。私は全てを悟った。

 「最期の時」、「死ぬと知れば、この子は絶対にこの儀式を受けない」。それはつまり、儀式を成功させるには、たけやんが命を落とすほどの危険を冒さなくてはならず、それを知れば私は彼を止めただろうということ。最期の時とは、たけやんの最期だったのだ。


「どうして……」

 もう絶対に一人にしないでね、私がそう言ったとき、たけやんは何も答えなかった。それは照れていたからではない。死を覚悟していたからだ。

「何でこんなこと……」

 彼は言ってくれていた。ワシがお前を救ってやる、と。最初からこうすることを彼は決めていたのだ。

「泣くな、ゆきな……」たけやんは言った。「お前のことはヒロコに任せてある。これからはアイツが面倒を見てくれる。ヒロコのことだ。来年の誕生日は、きっと幸せな日にしてくれるさ……」

「そんなのいいよ! たけやんがいないと、ゆきなは……!」

「仕方ないだろ……。身代わりを解くこの儀式には、身代わりにされたお前と、奴の血が必要だったんだ。ワシが死んででも野郎の血を運んでこないと、お前はずっと呪われたままだったんだぞ……!」

「でも、たけやんを犠牲にしてまで生きたくない!」

「そう言うな。ワシは、自分が死んででもお前に生きて欲しかったんだ」


 私は泣いた。大粒の涙を流し、大声を上げて泣いた。


「……そういえば、喉が渇いた。ここまで来るのに、無我夢中だった、からな」


 私は黙って頷き、ポケットの中を探った。あったのは、たけやんからもらった午後ティーだった。


「午後ティーか……今、何時だ?」

「……深夜二時」

「午前じゃないか、じゃあ飲めないな」と、たけやんは何故か心底残念そうに言った。

「何でよ。飲んだら良いじゃない……」

「駄目だ。午後ティーは午後に飲むもんだ。それがワシのルールだからな……」

「そういえば――」私はヒロコさんの言葉を思い出しながら言った。「ルールと網タイツは、破るためにあるのよ」

「網タイツか……」たけやんは鼻で笑い、「それは確かに破りたいな」と午後ティーを受け取った。私は受け取るんかい、と内心でツッコミを入れながら、どうやらヒロコさんだけでなく、オトナは皆網タイツを破りたい生きものなのだと知った。


「美味い……」言いながら、たけやんは一気に飲み干し、顔をくしゃっとさせた。それは、たけやんのいつもの笑みであり、同時に彼の死に顔ともなった。





 それから数年後、隣町で身元不明の遺体が見つかったというニュースが世間に流れた。

 暗いトンネルの中で見つかったそれは、見るも無残な姿で、生前の面影などは一切なかったのだという。そんな世にもおぞましい事件に、近隣住民は恐怖したものだ。



 しかし、それは今の私にとっては興味もなければ、関係もない話。

 私はただ、キーを片手にロッカールームを歩き回っていた。


「791番、791番……」と、ロッカーに書かれた番号を見ながら、目当ての番号を探す。そしてその番号はやがて見付かった。

「お、あった、あった」と、キーを差し込み、回す。ロッカーは開き、中には黒いバッグ。――そう、私のバッグだ。

「ゆきなー! 見つかった?」ヒロコさんの声だ。

「うん、あったよー」

「……んもうー、自分が荷物を預けたロッカーくらい、ちゃんと覚えときなさいよー」

「ごめん、ごめん」私は言って、バッグを片手に彼女のもとへと駆け寄った。

「待った! コイン忘れてる」

「あっ」私は慌てて踵を返した。ここのデパートのコインロッカーは良心的なもので、使用後に百円が戻ってくるタイプのものだった。

「平凡な会社の、平凡な事務のあんたには百円だって貴重でしょー。しっかり管理しなよ」言い、ヒロコさんは歩きだした。

「は、はい……」私は苦笑を浮かべて返却口に手を伸ばした。そして取り忘れた百円を摘まもうと指を動かす。――が、指は空振りする。

「あれ?」と、私は手元に目を向ける。と、そこにあるはずのコインが消えていた。私は慌ててロッカーの番号を確認した。791番だ。間違っていない。


 次に、私は周りを見回した。が、誰もいない。そもそもロッカーから目を離して五秒足らずだ。誰かが居たとしても取れるものだろうか。いたとしたならば、それは正に職人だ。

「ん、職人……?」そういえばそんな話、昔聞いたことがあるな。


 私はもう一度だけ横を見てみた。すると、ロッカーの陰に消える、黒いつなぎ姿が見えたような気がした。

「まさか……ね」

 私は踵を返し、ヒロコさんの背中に追い付こうと駆けた。百円を盗られたばかりにも関わらず、私の気分は何故か妙に弾んでいた。





【完】

運び屋と呪われた依頼品⑤

 一歩、また一歩、もう一歩……。

 雪の積もる山道を歩きながら、私は考え事をしていた。

(私のせいで、皆死んでしまうんだ……)

 一人で歩む夜は、とても寒くて心細い。つい、後ろ向きなことを考えてしまう。いや、確かに後ろ向きではあるが、事実なのは確かだ。


 この短期間のうちに、人の死ぬ所を余りに多く見過ぎてしまった。いや、直接見たのはジン一人だけだが、ヒロコさんも、そしてたけやんも、きっと私のために死んでしまったんだ。呪われた私のせいで巻き込んでしまったんだ。

 不意に思う。この道は、一体何に向かって続いているのだろう。私はどこへ行こうとしているのだろう。ヒロコさんとの問答の中でも結局それは分からずじまいであった。彼女が教えてくれたのは、この先に三人目の運び屋がいるということ。恐らく、彼女もそこまで私を運ぶという自分の仕事以外は、何も知らされていないのだろう。


 たけやんの受けたとされる依頼の内容を思い出してみる。私が捨て子として拾われたのではなく、依頼の品としてどこかへ届けるべく預かられた存在であると証拠づける事実だ。


 それと今回の依頼は別だと、ヒロコさんは言ってはいた。が、たけやんは仕事で失敗したのがばれ、何者かに襲われた。となると、最期にやり残した仕事を他の運び屋に託したと考えるのが普通か。



――となると、やはり、最終的に運ばれるのは親が望む「呪い相殺の儀式の場」なのだろうか。自分は、顔も知らない親の呪いのために死にに行こうとしているのか。それでは一体、私の人生とは何なのだ。いや、それでもいいかなと今では思う。


「私が生きていたら、きっと多くの人に不幸を招いてしまう……」


 そうまでして生きていたいとは思わない。いや、何より私は、もう疲れてしまったのだ。だって、たとえ生きていても、私はもう一人ぼっち。生きたいと思える訳がない。


 天国で会ったら、たけやんには何を聞こうか。謎や疑問に思うことは沢山あるというのに、どれも怖くて聞けない気がする……。そもそも呪い殺された私の魂は果たして天国へ行けるのだろうか。死んでも一人ぼっちなんて、流石に辛過ぎる……。



 ヒロコさんと別れてから、もう随分歩いた。寒い。そろそろ体力も限界が近づいてきた。意識も朦朧とし、視界も霞む。ついに私は、足を止め、膝をつき、その場にへたり込んでしまった。


 このまま死んでしまえばいい。そうだ、別に親の呪いで死ぬ必要なんてない。儀式で死ななければ、呪いは親へと返るはず。良い気味じゃないか。


「誕生日……」ある言葉が突然脳裏に浮かんだ。「そういえば、誕生日おめでとうって、言ってくれたな……」


 あの言葉は、あのおめでとうは、本当にそう思って言ってくれたの? 天国で会えたらそう聞こう。私は思い、目を閉じた。丁度そのときだった。聞き覚えのある声がした。


「ワシより先に死ぬなんぞ、百年早いわ」と。





 消えかかる意識の中で、私はその声を聞いた。

 懐かしい声、回りくどい言い回し、忘れもしないその人の言葉だ。


「た、たけやん? な、何でここに?」私は顔を上げた。目の前には夜に溶け込む黒い影。見紛うことなきたけやんだ。しかし、何故? もしかしてここは天国か。

「何でって、ほら、三人目の運び屋だし」と、たけやんは私を抱き起こしながら言った。「それより、ほら。あったかい午後ティー」

「あ、ありがとう」と私はついそれを受け取った。「いや、そうじゃなくて、その、何で? 無事だったの?」

「ああ――」たけやんは顔をくしゃっとさせて言った。「ワシはしぶといからな」


 いまいち状況が理解できていない私に、たけやんは次のように説明をしてくれた。


「この国の道路上で一番早い乗り物って何か知ってるか? 答えは救急車だ。スピードはともかく、赤信号は無視し放題、車は抜き放題だからな。ワシはあの襲撃を受けながらも、救急車を呼んで隣町まで運んでもらったんだ」

 たけやんは歩きながら話を続けた。私も歩きながらそれを聞いた。

「二番目に早い乗り物って何か知ってるか? 答えは原付だ。これも渋滞はスイスイ抜き放題、信号では降りて歩行者になって渡れば問題なし。ワシは病院に着いたあと、盗んだバイクで走り出した。俗に言う、十五の夜ってやつだ」

「十五の夜なのは、ゆきなだけどね」

「まあ、つまりはそんなふうにして、お先にここまで来たってワケだ」言いながら、たけやんは道の脇に指をさした。そこには確かに一台の原付があった。

「それより、ここまで、よく辿り着いてくれたな――」

「……うん。でも――」私は二人の顔を思い浮かべる。「ジンさんもヒロコさんも、ゆきなを庇って犠牲になってしまったの」

「あれの視線は、今も感じるのか?」

「うーうん、今は感じないけど……」

「だったらそれがヒロコの生きている証だ。あいつはまだ上手く逃げてるよ」

 それを聞き、胸が少し軽くなった。よかった、心の底から思った。

「ありがとう……」

「なーに、あいつもそれが仕事だからな。それより、ここからが本番だ」

 私たちの目の前には、長い石の階段が現れていた。

「これを上った先に、目的地がある」たけやんは言い、石段に足を進めた。私も、黙ってそれに続いた。


 そうだ。そうなのだ。三人目の運び屋がたけやんと言うことは、もう決まりではないか。私の運ばれる理由は、私の運ばれる先は、親の依頼した場所なんだ。たけやんは仲間に仕事を託したのではなく、ただ協力を求めただけだったんだ。

「どうした? 暗い顔して?」と、たけやんは私に言ってきた。

「ううん……別に」

「そうか……」

「うん」

「ヒロコたちから何か聞いたか?」

「……うん」

「……そうか」



 気まずい空気が流れた。これ以上は言葉を交わすこともなく、二人は黙って階段をのぼっていく。そして中間地点に辿り着いた頃だった。たけやんはまた、話し始めた。


「仕事でヘマしたって話、したよな?」

「うん」私は曖昧に頷いた。もう、何もかもどうでも良いというふうに。

「このワシにもな、どうしてもできない依頼が一つだけあったんだ……」言い、たけやんは顔をこちらに向けてきた。「それが、ゆきな、お前なんだ……!」

「え?」私は首を傾げた。「どういうこと?」


「薬物だろうが、銃だろうが、死体だろうが。ワシはこれまで何でも運んできた。恥じることなく、誇ることもなく、ただ仕事だからとやってきた。そんなあるときだ。ある依頼書を受け取ったワシはなあ、同封されていたキーを持って、隣町の駅にまで行ったんだ。キーに書かれた番号のロッカーを探し、開けた。出てきたのは黒いバッグ。別にここまではいつも通りだった……」


 そう語るたけやんの声は震えていた。


「手に持った瞬間、違和感を覚えた。バッグの大きさからして銃の類かとそう思っていたんだ。でも、手にしたそれは、明らかに今まで運んできたものではなかった」


 そう言うたけやんの表情が、少し柔らかくなっていた。


「違和感が衝撃に変わったのはな、それが動いたときだった。バッグの中でそれは、突然動いたんだ……! 驚いたワシはな、つい、中を見てしまった。タブーを破ってしまったんだ」

「もしかして、それが……?」


「ああ。この世のものとは思えないほどの、可愛らしい、赤ん坊だった……」聞き、私は息をのんだ。「そう、ゆきな。お前だ――」


 たけやんはそこまで言うと大きく息継ぎをし、また続けた。


「ワシは依頼のことなんか忘れた。気が付いたらあのプレハブ小屋にお前を連れて帰っていたんだ。ワシが依頼を放棄したのは、あれが最初で最後だった……。それほどにお前の存在は、ワシにとって特別なんだ」


 私の目からは、また涙が流れていた。今日は泣いてばかりだ。


「とはいえ、流石にな、何もしないままばっくれる訳にもいかなくてな。その後、ワシはお前と依頼主の親について調べ回ったんだ……。それで色々分かったんだ」

「私は、呪いの身代わりにされようとしていたんでしょ……?」

「聞いていたのか? ああ、そうだ……。酷い親だよな、まったく。で、だ。ワシは色々と工作してだな、依頼を完遂させたとウソの報告をでっち上げたんだ。別に、金を盗み取りしたかったワケじゃない。お前を平穏無事に暮らさせるためだ……」
「っていうことは……たけやんが私を拾ったのは?」

「ああ、運びのためじゃなく、育てるためだ」



 この言葉が、聞きたかった……。私の涙腺は崩壊し、気付いたらたけやんの胸に飛び込んでいた。が、「でも、ダメだった」と、突然、たけやんは声のトーンを曇らせて言った。


「え?」


「ワシが出掛ける前にした会話を覚えてるか? あのときお前はコインロッカーの小銭拾いを立派な仕事だとか言ったな。あの瞬間、思ったんだ。ワシじゃあ、お前にちゃんとした生き方は教えられない、と。お前の親は務まらないって、な」

「そんなこと」ないよ、と言おうとした。が、たけやんは私が言うのを遮るようにさらに続けた。

「それで、ワシはな。お前の実の親に、会いに行ったんだ。お前の幸せのためには、やはり実の親しかいないと、そう思ったんだ。だが、行ってから気づいた。ワシはどうかしていた。腐っても実の親と思っていたが、腐った親は親じゃなかった……」

 たけやんは辛そうな顔で言った。

「かつての依頼主に初めて会って、ワシは全てを話した。ヘマをやらかした仕事を自分から明かしたんだ。お前を儀式の場に運ばなかったこと、その後の十五年間ずっとお前をかくまっていたこと、そして、娘であるお前を、親として受け入れてほしいこと……。
でも、ダメだった。河を渡ってしまえば呪いからは逃れられるからと言ったんだが、そいつは聞かなかった。それどころか、今度こそお前を儀式に送り出そうと……」

「じゃ、じゃあ、今向かっている場所は……?」

「安心しろ……もうワシに迷いはない。ワシがお前を救ってやる」

 そうたけやんが言い終わったとき、私たちは階段を登り切っていた。目の前に現れたのは、立派な寺院であった。

「ここはな――」と、たけやんが説明を始めた。「そもそもの始まりの場所、つまり、お前の親に呪いをかけた張本人が住んでいる場所だ」


 そう言ってたけやんはずかずかと奥へと進んだ。私はここでやっと、たけやんの真の目的について知らされた。彼は私に、力強い口調でこう言ってくれたのだ。


「呪術者に言って、呪いを解いてもらうんだ。それで初めてお前は自由になれる……!」

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